第50代理事長 伊藤 良平


はじめに

私が2000年度に入会してから早や9年の歳月が立ち、その間様々な例会や事業が繰り広げられてきましたが、最近、ふと違和感を感じることがあります。

近年、インターネット等による情報の均一化やコンビニエンスな社会形態が広がるなかで“自分だけで社会に繋がり、生きていける”つまり、自分さえよければといった自己中心的な思想が広がり、利他の精神が消え、人と人の関係は薄れ、一生懸命頑張る事が笑われてしまうそんな哀しい時代になってしまっているように感じます。そして、そんな風潮が青年会議所活動のあちこちにも現れている様に思えるのです。

額に汗水垂らして生きる。そんな言葉が似合わなくなってしまったこの時代、青年会議所がどうあるべきかという問題を考える以前に、まず改めて自らを律してみることから始めてみてはどうだろうか。JCから、そして家族や社会からの視線で自分の姿を見つめなおしてほしい。

そこに見える自分は格好良く生きているだろうか。

変わらないテーマ 〜継続する意味〜

青年会議所は単年度制度であります。年毎に体制を刷新していくことで新鮮さを失わない私たちの活動は青年の名に相応しいものであるという確信を抱き、進んでまいりました。その半面、年々新しいことが行われる為、継続事業への弊害もあったという意見も耳にします。

しかし、昔から(社)豊田青年会議所が目指してきた本筋は全く揺らぐことなく屹立(きつりつ)しているのです。それは会員の修練であり、市民への奉仕とそれによって繋がる友情であり、組織は地域にしっかりと根を張って揺らぐことなく、様々な時代の流れを受け止めてきたのです。

本年度もその本筋を念頭に、時代に沿った発展を遂げながら継続性を保ち、青年としての若さをもって目的の応用性を高めていきつつ、JC会員が格好良くなる為にその質を高め、「明るい豊かなまち」の創造を目指して邁進してまいります。 

繋がっていく想い

子どもたちの豊かな感性を育てることを目的に生まれしっかりと育まれてきた事業が、熟成期を迎えようとしています。本年も自然とのふれあいに始まる環境問題のみならず、様々な刺激を少年少女に伝えて地球市民の一員であるという自覚を持たせ、地球に感謝できる事業を展開してまいります。

また、地域の子どもたちを主体として様々な市民や団体とふれあい、手を組んでしっかりとした親子の構築をはじめとして、様々な視点から地域の発展のため、明るい社会を実現するため互いに切磋琢磨し、まちづくりに貢献してまいります。そして、地域により必要とされる事業となっていくためにはどうすればいいか検証し、「LOVE RAPPORT(ふれ愛)」の旗印の下、JCコミュニティカレッジの理想を現実にしていくため、私たちは一丸となって活動してまいります。

強靭なリーダーを目指して

今日、日本には様々な暗雲が立ち込めています。行き過ぎた拝金主義やサブプライムショック等が要因となって進む世界的に不安定な経済状況の影響は、この豊田市も様々な形で現れ始めています。

私たちは青年経済人として、JAYCEEとして、この困難な状況に立ち向かわなければなりません。まずは会社があってこそのJCです。その会社の成長ために、JAYCEEは自らの指導力を開発して強いリーダーシップを発揮することで、必ずこの経済状況を打開できるはずです。

隣人と助け合っていくこと

あなたはどれだけ地域に愛着を持っているでしょうか。2005年の合併によって広くなったこの豊田市の隅々まで知っているでしょうか。そして各地域の必要とされていることをどれだけ把握しているでしょうか。地域間交流が希薄になりつつあると認識し、私たちがJCで得た知識と経験で地域の人と手を取り合い、より強いローカルコミュニティの構築を目標にして活動してまいります。

最近は労働環境の変化から、隣人が外国の方であることもそんなに珍しくなくなってきました。しかし言葉が通じない、生活習慣が違う等の理由から何気なく避けてしまっているのではないでしょうか。仕事と地域、両面に於いてこの豊田市により強いローカルコミュニティを創っていく上で、外国の方との交流はますます必要になっていくと考え、国際交流を推進してまいります。

変わり行く時代への対応

私たちがJC活動に専念できるのは周りの人達からの協力のおかげです。そういった利他の心を持てる心地よい環境を作り上げていくことで、おのずとその場に集まる同士は共感し、会員同士の交流も深まり、その数も増えていくのではないのでしょうか。そしてその為にもしっかりした情報の公開と発信に取り組んでまいります。

昭和52年に取得した社団法人格。この法人制度が変化する本年、新たな公益社団法人格への移行の是非を含め、決断の時期は近づいてきています。このことをLOM全体で現状を認識して未来の(社)豊田青年会議所のあり方を考えていかねばなりません。

豊田から出る船 〜道〜

本年、(社)豊田青年会議所は第36回JC青年の船「とうかい号」の主管LOMとして事務局を担当することになりました。第1回、団長としてこの豊田から旅立っていったこの船の歴史の重みとその意義をしっかりと受け止め、日本最大級のJC事業に挑むことが会員の成長の場としての絶好の機会と捕らえてLOM一丸となって協力し、取り組んでまいります。

格好良く生きよう

様々な逆流が今、私たちを押し流そうとしてます。しかし、その流れに逆らい、笑顔を作ってしっかりと立ち、自己満足に陥らずに一歩ずつでも高みを見据えて歩んでいくことが青年会議所会員としての使命であると私は信じます。逆境こそが自らを高め、己を磨くチャンスなのです。

様々な方法で「明るい豊かなまち」を創りあげていくこの(社)豊田青年会議所は、誇りの持てる団体であるという確信を持ってください。そして、その団体に属している私たちは間違いなく、とても幸運な環境にあるということに自信を持ってください。一年一日、青年会議所活動を通して様々なことを学び、出会っていくだけでまちが少しずつ良くなっていくのです。こんな素晴らしい事はありません。

前を向いて自信を持ち、胸を張って格好良く生きましょう。





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