

第51代理事長 柴田 征充
「青年よ、大志を抱け!金のためまたは利己的栄達の為にでもなく、ましてや人よんで
名誉と称する空しきもののためにでもない。知識に対して、正義に対して、かつ国民の
向上のために大志を抱け。人としてまさにかくあらねばならぬ全ての事を達成せんとす
るために大志を抱け。」クラーク博士が残したあまりに有名な言葉です。
今、人類史始まって以来の経済危機を迎え、日本社会だけでなく、全世界が混沌とし
た時代の中、未来に対して明るい希望を失っているのが現状です。今だからこそ我々青
年会議所が、「明るい豊かな地域」を創造するために、常に夢を持ち理想を語り行動し
ていくことが必要だと考えます。地域の未来のために、そして次代を担う子どもたちの
ために。 |
〜未来の地域への想い〜
我々の住むこの豊田市域は、世界に名だたる自動車産業を中心とした工業地域であり
ながら、地域面積全体の70%は、緑豊かな山林になっている特質な地域です。こんな
にも身近にすばらしい環境が共生している数少ない地域なのです。
少し周りを見回してください。地方へ出かけたときこんな質問をされた事はないでし
ょうか。「どこから来ましたか」「あなたのまちはどんなところですか」と聞かれたと
き、皆さんは何と答えますか。誇らしげに自分の地域について語ることが出来ますか。
そこに住んでいる人が発信できなければ、他の地域の人に良さを伝えることは出来ませ
ん。自信と誇りを持って自分たちの暮らす地域のことを発信していかなければなりませ
ん。その自信と誇りが、地域の明るい未来への道を築くことになるのです。
安心とは、心が安らぐことを意味します。この地域において我々を含め、どのぐらい
の人々が安心を感じているのでしょうか。自然災害や人的災害、老後の生活や医療体制
の問題など、すぐそばにある不安から、老若男女問わず常に安心な居場所を求めている
のではないでしょうか。安らぎを失うことで、人は心が荒み、やがて行動に表れ地域全
体が荒廃の一途を辿ることになります。地域の人の心に安らぎをもたらし、笑顔が溢れ
るまちを創り上げていく事は我々の使命であると考えます。 |
〜次代の子どもたちへ〜
私たちの子どものころ、遊ぶのが子どもの仕事だとよく言われた記憶があります。小
学校のころは、帰り道みんなと一緒に遊んで帰ることが、学校とは別の楽しみの一つで
あり、色々なことを学べたすばらしい経験の場がそこにはありました。自然とふれあい、
自然を肌で感じ、人と関わり合う中で、生命のすばらしさや大切さなど「生きる力」を
学びました。次代の子どもたちに自然を愛し、人を思いやるなど、生きていく上で大切
な力を、様々な年代の大人が力を合わせて育んでいく、つまり地域の子どもは地域の大
人が守り育てていくことを、継続して活動していくことが必要であると考えます。
近年、犯罪の低年齢化や子どもが「キレる」と言った言葉をよく耳にします。これは
家庭における教育や環境のあり方によって大きく左右されている要因があり、自らの行
動に現実と仮想現実の区別がつかなくなり悲しい出来事に繋がっていると思います。子
どもの教育の基本は家庭にあります。大人はそれに気づいていますか。子どもは親を見
て育っているのです。改めて親としてのあり方を見つめなおし、子どもと共に行動をし、
正面から子どもを見つめ、共通の体験をすることによって、子どもの「豊かな感性」を
育み、親と子が共に成長することが必要です。 |
〜JAYCEEとしての価値〜
我々は「明るい豊かな社会の実現」という同じ志のもとここに集い、共に活動をして
います。また、その実現を目指す中、家庭、企業、地域のバックアップを受け、将来を
期待され活動させてもらっているのも事実です。だからこそ、共に切磋琢磨する中から、
自己を磨き、見識を広め、総合的人間力を高め成長をしていくことが必要です。今一度、
自己を見つめ直しひとりの人間として、JAYCEEとして自己を高めていきましょう。
どんな行動を起こすにも、そこにはみんなを引っ張り、目的に向かって舵をとるリー
ダーの存在が必ずあります。企業でも、地域でもリーダーは必要とされ、どんな困難に
も立ち向かえる、心構えと折れない信念こそが求められています。学問や技術を身につ
けさせることは教育であり、挨拶や道徳、物事の捉え方や感性を向上させることは、共
育であると考えます。マニュアルのない心の共育は、する側にとっても共に自分育てで
あることに気づき実践していくことが必要です。 |
〜LOMの宝は人財である〜
青年会議所を取り巻く現状は、会員減少をたどっているのが現状です。2009年度
(社)日本青年会議所では45,000人必達プロジェクトを掲げ、JCプライドを旗
印に、会員拡大に力を注いできました。我々(社)豊田青年会議所も例外ではなく、L
OM一丸となって会員の募集に取り組んでいますが、即座に状況を大きく変えていくこ
とは難しいのではないでしょうか。これは、経済状況だけの理由ではなく、JCの魅力
を感じているメンバーや地域の若者が少なくなってきているからだと思います。今JC
に必要なのは、本来の目的である「明るい豊かな社会」の実現に向けて真剣に取り組み、
夢を語り行動し、市民から共感と信頼を得る活動を行っていくことだと確信します。
また、もうひとつのJCの魅力に、この地域で今現在活躍されている多くの先輩諸兄
の存在があります。JCを卒業された後も、地域のリーダーとして活躍されている先輩
諸兄がこの地域にいることを知り、その姿に、リーダーを育ててきたJCに誇りを持つ
べきです。青年会議所での研鑽はすぐに身になり現れるものではありません。近い将来
に開花するための蓄えの期間であることをしっかりと認識し、活動していくことが必要
です。そして、メンバー同士の交流は人とひとの繋がりをより強固なものとし、価値の
ある人財を育てていく上で大きな役割を担っていると思います。出会いから学び共に成
長できる場がそこには必要です。 |
〜50周年へ向けて〜
1961年5月、全国204番目の青年会議所として、この豊田の地に産声を上げ早
くも49年が過ぎ、2011年は(社)豊田青年会議所は50周年を迎えます。
地域と共に歩み、地域と共に研鑽を重ねてきた歴史の中には、数え切れないほどのす
ばらしい事業が今なお市民の手によって継続され展開されています。この歴史と伝統を
重んじると共に、時代に合った地域への発信をしていくことが我々現役メンバーに課せ
られた使命であります。その責任をしっかりと認識し、大きなチャンスとして捉え、活
かしていかなければなりません。
地域を想い、未来を描き、希望に満ちた明日への道を共に築くために。 |
〜次代を見据えた組織運営〜
青年会議所の活動が地域で認められている理由のひとつには、「信用」があるからで
す。この「信用」は、これまで先輩諸兄が築き上げられてきた活動と実績によって得ら
れたものです。そして活動だけでなく、組織の運営に関しても社会的責任を持って行っ
てきたことも「信用」に繋がっています。その信用を組織としての誇りと捉え、公益性
を視野にいれながら、活動の本質を見失わず、また広く地域に発信し、今まで以上に地
域からの信頼を得ることが出来るように、様々な面で質の高い組織運営を目指します。 |
〜結びに〜
今、私たちはどこへ向かい、何をしなければいけないのか。混沌とした時代だからこ
そ、私たちは今まで以上に目指す旗印を、明確に発信していかなければならないと感じ
ています。企業人として、地域人としてもっと積極的に、果敢に打ち込んでいく姿が、
後々私たちが愛するこの豊田市域の発展に繋がると信じて行動することこそ、青年会議
所の真の役割であると思います。
我が故郷(まち)に、「夢」を持ち「理想」を掲げ共に行動していきましょう。次代
への希望を胸に今やらなければならないことを共に行動していきましょう。そこには必
ず明るい未来が待っています。「活力と魅力あふれる豊田市」の創造を目指し、メンバ
ー全員が大志を胸に抱き、一丸となって邁進していきましょう。 |
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