一般社団法人豊田青年会議所

電話番号0565-32-5777
メニュー

理事長所信

2017年度理事長所信

一般社団法人豊田青年会議所
第58代理事長 今野公介

 

私たちの活動は、誰からも憚られることなく、行動に移すことができます。その行動は奇を衒う必要はなく、誠実にそして着実に行うことで市民意識変革への歩みを進めることができるのです。
しかし多くは「どうあるべきか」の前に「どう見えるか」が気になり、自分を必要以上に大きく見せようとし、着飾ることに目を向けて、本来やるべきことを見失ってしまいがちです。
だから私たちは、常に誰かに想われ支えられていることを心に留めていなければなりません。大切なのは孤独を感じる歩みではなく、仲間を感じる歩みであり、やるべきこととは誰かのために行動することなのです。

 

LOVE RAPPORT TOYOTA CITY
~人が輝き、魅力あふれるまちへ~

昨年掲げた新たな中期ビジョンにより、私たちが行う活動の未来が示されました。このビジョンによって単年度制による組織活性という強みと、継続性に乏しい弱みを補い、両立させた運動ができるのです。本年は中期ビジョンに向けて、大切な最初の一歩を踏み出す必要があるのです。

 

今ある価値を、これからの勝ちへ

このまちは、自動車産業の世界的な拠点でありながら、県下有数の農業生産を誇り、自然豊かで資源も豊富に有しています。産業集積地の恩恵を受け安定的な税収を基盤に、行政の取り組みも先進的であり、全国でも極めて恵まれたまちなのです。
私たちは産業と自然豊かなこのまちを、さらなる価値を高め、次代へ引き渡す責任があります。価値とは社会の期待に応える物差しであり「今ある価値をこれからの勝ちへ」つなげる必要があるのです。

「愛知」の価値

1968年に第1回愛知ブロック会員大会を豊田青年会議所が主管してから、記念すべき50回目の『愛知ブロック大会 豊田大会』を半世紀ぶりに西三河エリアの皆様とともに開催をさせていただきます。
時代の流れとともに、会員のための大会という要素を残しながら、公の大会として昇華してきた大会です。今まで運動を推進された先輩諸氏の想いを引き継ぎ、市民や県内からお越しになるメンバーの皆様にとって有益な時間となるよう、皆様のご協力をいただきながら作り上げます。
愛知ブロック大会は、愛知ブロック協議会における、最大の運動発信をする大会であるため、豊田青年会議所にとって絶好の学ぶ機会としながら愛知の価値を高めます。

「まち」の価値

まちは住むだけの場所ではなく、人が自然に集い、様々な体験や経験を共有する場所が豊富にあり、日々の何気ない生活に活力と彩を添えてくれることがまちの価値となるのです。
このまちには、魅力的なコンテンツが数多くあります。それは身近にいる人であり建物であり空間です。まちにあふれる魅力的なコンテンツをつなぎ合わせることで、まちの価値がさらに高まります。まちを楽しむ市民の兆しとともに、青年経済人が集う団体として、これからの価値を見出していきます。
また、まちの価値の高まりは、そこに住まう人だけではなく、外から来ていただいた方がどのように感じ、どのように評価をするかが重要です。豊田市は自動車産業とともに発展することを決め、以後豊田市民の誇りとなり現在までともに発展してまいりました。さらに魅力あるまちにするために、駅を降りた時、車で乗りいれた時から強く“とよた”を感じることが重要です。市民の誇りを高め、魅力あるまちを創造するために、感じる“とよた”の取り組みを行います。

「じだい」の価値

時代の活力の源は、その時を生きている青年が「積極的に行動している」ことです。今を生きる私たち責任世代が、次の責任世代に向けて、生き抜く力を育む機会を展開していく必要があります。
スポーツには「する、みる、支える」の3つの観点から、誰もが楽しみ、感動できる魅力があります。次世代にとってスポーツを行うことは、心身の健全な成長を促す有効な手立てであり、次代のためにスポーツ環境を整えることは重要なことなのです。豊田市には、ハード・ソフトの両面が豊富にあるからこそ、さらにまちとひとが一体となる機会をつくり、2019年に開催されるラグビーワールドカップを見据え、次世代のためのさらなるスポーツ環境の向上を創出します。
また、少子高齢化からくる各種サービスの低下は起こるべく未来となります。恵まれている環境のうちに行政、学校、家庭、地域が連携し、それぞれの得意分野を活かし、次世代の生きる力を育む必要があります。青年会議所が結節点となりながら、その取り組みをまちで広め、次代に引き継ぐ環境を構築します。

「こころ」の価値

日本は「和の国」と言われる通り、自分の考えをもちながらも、他と協調することに重きを置くことができる、素晴らしい精神気質をもっています。この精神性、つまり心のあり方を見つめ直すことが、これからの社会を考える上で重要な潜在的価値になります。
日本は急激な少子高齢化が進み、どの国よりも先駆けて超高齢社会に突入しました。今後多くの国がこの事実に直面する中で、日本の対応は世界からも注目されているのです。外国人労働者の確保や女性の社会進出など様々な施策が実行されます。その中で私たちは、潜在的価値に目を向け、日本人の心が先駆ける「日本の和」を基軸にした、楽しい超高齢社会を創出します。
豊田市は世界的企業の本拠地とし、多くの外国人が往来し、まちの中には海外へ赴かなくても国際交流の機会が多くあふれています。交流を通じて世界との「違い」を感じることで、日本人はさらに世界と協調し、存在感を高めていくことができるのではないでしょうか。世界に誇る「日本人の心」を自らも見つめ、日本のファンづくりにつなげます。

「会員」の価値

私たちが「明るい豊かな社会」の実現に向けて自らが変わり成長することは、地域や会社を変えようとするよりも早くて身近な地域変革につながります。
同じ志をもつ仲間は一人でも多いに越したことがなく、その志をもつ仲間の数だけ各々が成長すれば、目的達成までの可能性が高まるのです。しかし、人の数だけ主張があると、それは組織ではなく、ただの集団になってしまいます。組織の理念や、活動の意義を理解し、本年の方針を実践し、様々な会員育成の方法で志を同じうする者を増やし、上質な活動につなげます。
また、会員の資質向上は、直接的なスキルアップ研修もさることながら、メンバー間や、行政や地域、全国の青年会議所や特別会員の皆様と、多くのネットワークを活用しながら、様々なフィールドの交流から育まれます。あらゆる出会いを大切にし、会員の資質向上を図ります。

「運営」の価値

自分たちの置かれている環境が、目まぐるしく変わる中では、常にアンテナを張り、地域に何が求められているのかを察知する必要があります。時代に合わせた運営を心掛け、スピード感をもった対応をしていかなければなりません。
数々行われる活動が、どれほど優れたものであっても、私たちが伝えようとしなければ、市民に伝わることはありません。双方のコミュニケーションを意識し、人間的なアプローチで情報を発信することで、私たちの活動を広めます。
計画立案から遂行まで、限られた時間の中で実施をしていくためには、正確な管理が必要となります。「夢にリミットを付けることで目標になる」と言われる通り、夢の実現に向けての道筋を明確にし、進捗を管理することで公益法人としての活動を円滑に行います。

結びに

自身が成長するためには、今の姿を見つめ直し、変わることを決め、行動に移す必要があります。変化は不和を伴い、前に進むことが困難になりがちです。しかしその先にこそ成長があり、責任を背負うだけの器ができるのです。
これからの「勝ち」につなげるために、私たちの活動を通じて変化し行動する一年にしてまいります。