一般社団法人豊田青年会議所

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2017/10/30

古き良きを活かすまちづくり

消費者のニーズが多様化・細分化している今、いままではよかった商品・サービスが消費者にとって物足りなくなり、必要とされなくなることもあるかもしれません。私の職業である、不動産も例外ではありません。会員開発員会委員の近藤啓貴です。

先日、京都で京町家を中心に、バリエーション豊かなコンセプトでリノベーションを行い、
建物とともに路地の再生を行っている不動産会社を宅建協会豊田支部青年部会で訪ねてきました。宅建協会青年部会は不動産業を営む50歳までの経営者の会で写真の一番左が私です。

京都では年間700件もの京町家が取り壊されている現状です。そこで古き良き京町家を残す、活かすという取り組みを行っている会社です。京町家は新しくても築67年、その経年美を次世代に引き継ぐことをテーマに商品開発を行っています。

建物を買う・借りる側のニーズも多様化・細分化している中で、全て同じような空間ではなく、「オンリーワン」の商品、個性的な空間を作っているのが「京貸家」です。

戸建賃貸の中でも、古い家を賃貸にする、という発想でこだわりの改修を施したオリジナルな空間です。

そして何よりインバウンドが進む都市において長期にわたって安定的な収益が見込める収益物件としての需要も見込んでいるのが特徴です。

古き良き日本の文化と現在のデザイン性が相まって不動産投資家はもちろん、ご自身の住まいにもおススメしたい京町家でした。各業種でも細分化が進んでいるように不動産にも専門性が求められる時代だなと改めて気づかされました。

豊田市でも高齢化、少子化の影響から空き家が増えていくことが予想されています。新しいものがすべてよいわけではなく古きよきものを活かすことを取り入れることで新たな価値観を提供できるよう、私も不動産業に携わる人間として精進していきたいと思います。私は(一社)豊田青年会議所に2017年度に入会させていただき、さまざまな価値観をもつ経営者の方と知り合い、刺激を受けることも多くあります。今までの固定概念ではなく新しいモノ・コトに常にチャレンジできるような経営者になりたいと思います。

さて真面目に勉強した後は青年会議所で毎年、京都で行われる京都会議の下見を兼ねて、四条河原町のまちを楽しみました。